AWS Lightsail + bitnami に自作アプリケーションを作って共存させる + ドメイン振り分け設定

AWS Lightsail + bitnami に自作アプリケーションを作って共存させる + ドメイン振り分け設定

2018-08-187 min read

目次

  1. はじめに
  2. 概要
  3. 環境
  4. アプリケーションの作成
  5. apache---virtual-hostの設定
  6. php-fpmの起動
  7. 参考

はじめに

lightsail_logo.pngAWS Lightsailでbitnami WordPressのイメージを選択してインスタンスを立てた場合、 デフォルトのアプリケーションとしてWordPressとphpmyadminが利用できるようになっています。

これに加え、 http://設定したドメイン/ (場合によってはhttp://設定したドメイン/wordpress/)でwordpressに、 http://設定したドメイン/phpmyadmin/ でphpmyadminに リクエストが行くようになっています。

デフォルトの設定を流用した場合、同じインスタンス内で複数のアプリケーションを建てると、 URLがサブディレクトリを切る形になります。

例 : アプリケーション名をmyappとした時

http://設定したドメイン/myapp/ 個人的にも、SEO的にも、アプリケーションをサブドメインごとに分けたいので、 bitnamiの構成を維持しつつ複数のアプリケーションを起動 + 複数バーチャルホストの設定を行いました。

例 : wordpress

http://blog.設定したドメイン/ 自作アプリ http://myapp.設定したドメイン/ bitnami関連のドキュメントは殆ど英語であり、欲しい記事も見つからなかったので これを記事にしました。

概要

  • 他のbitnamiアプリケーションと同じ設定を流用し、wordpressなどと共存させる
  • バーチャルホストで振り分け設定
  • 自作アプリケーションを作成、PHP-FPM + FCGIで起動

環境

  • AWS Lightsail
  • Ubuntu 14.04.5 LTS, Trusty Tahr
  • PHP 7.0.21
  • Apache 2.4

アプリケーションの作成

デフォルト状態のアプリケーションディレクトリの構成はこのようになっていると思います。

/opt/bitnami/apps
|-- bitnami
|-- phpmyadmin
`-- wordpress

新しく myappとしてアプリケーション用のディレクトリを作成します。

mkdir -p /opt/bitnami/apps/myapp
/opt/bitnami/apps
|-- bitnami
|-- phpmyadmin
|-- wordpress
`-- myapp

また、myapp配下に、conf、htdocsを作成します。

/opt/bitnami/apps/myapp/
|-- conf
`-- htdocs

confはApacheの設定ファイルをおきます。 htdocsは公開するコンテンツ(html/css/js、phpなど)を置くところとします。 phpで動かすことを想定し、 index.phpを作成します。

<?php
echo('Hello World');

次にApacheの設定を行います。

Apache - Virtual Hostの設定

ディレクトリ構成

作成したconfディレクトリに以下のようなApacheの設定ファイルを作成し編集します。

/opt/bitnami/apps/myapp/conf/
|-- certs
|   |-- server.crt
|   `-- server.key
|-- httpd-app.conf
|-- httpd-prefix.conf
|-- httpd-vhosts.conf
`-- php-fpm
    |-- php-settings.conf
    `-- pool.conf

設定ファイルの説明

certs/server.key & server.crt

証明書関連の設定で必要。 詳しくは、 【WordPress】AWS LightsailとCertbotでHTTPS化に挑戦してみた

httpd-app.conf

DocumentRootなどの設定

httpd-prefix.conf

サブディレクトリを切る時に利用する設定ファイル 今回は利用しない

httpd-vhosts.conf

バーチャルホストの設定

php-fpm/php-settings.conf & pool.conf

PHP-FPMの設定

ファイルの修正例

このように書き換えます。myappのところを適宜書き換えます。

httpd-app.conf
<IfDefine USE_PHP_FPM>
	<Proxy 'unix:/opt/bitnami/php/var/run/static.sock|fcgi://static-fpm' timeout=300>
	</Proxy>
</IfDefine>

<Directory '/opt/bitnami/apps/static/htdocs'>
	AllowOverride None
	<IfModule php7_module>
		php_value upload_max_filesize 80M
		php_value post_max_size 80M
	</IfModule>

	<IfDefine USE_PHP_FPM>
	<FilesMatch \.php >
		SetHandler 'proxy:fcgi://static-fpm'
	</FilesMatch>
	</IfDefine>
	<IfVersion < 2.3 >
		Order allow,deny
		Allow from all
		Satisfy all
	</IfVersion>
	<IfVersion >= 2.3>
		Require all granted
	</IfVersion>
</Directory>
httpd-vhosts.conf
<VirtualHost *:80>
	ServerName myapp.設定したドメイン.com
	ServerAlias www.myapp.設定したドメイン.com
	DocumentRoot '/opt/bitnami/apps/static/htdocs'
	Include '/opt/bitnami/apps/myapp/conf/httpd-app.conf'
</VirtualHost>

<VirtualHost *:443>
	ServerName myapp.設定したドメイン.com
	ServerAlias www.myapp.設定したドメイン.com
	DocumentRoot '/opt/bitnami/apps/myapp/htdocs'
	SSLEngine on
	SSLCertificateFile '/opt/bitnami/apps/myapp/conf/certs/server.crt'
	SSLCertificateKeyFile '/opt/bitnami/apps/myapp/conf/certs/server.key'
	Include '/opt/bitnami/apps/myapp/conf/httpd-app.conf'
</VirtualHost>
php-settings.conf
php_value[upload_max_filesize]=80M
php_value[post_max_size]=80M
pool.conf
[myapp]
listen=/opt/bitnami/php/var/run/static.sock
include=/opt/bitnami/php/etc/common-ondemand.conf
include=/opt/bitnami/apps/myapp/conf/php-fpm/php-settings.conf
include=/opt/bitnami/php/etc/environment.conf
pm=ondemand

bitnamiに設定ファイルを読み込ませる

bitnamiの設定ファイルの構成は/opt/bitnami/apache2下にあるconfファイルが 各アプリケーションの設定ファイル(上記で設定したファイル)をIncludeするようになっています。 ここでbitnamiのbitnami-apps-prefix.confを無効化しbitnami-apps-vhosts.confに設定を移します。 bitnami-apps-prefix.confの記述内容は全てコメント化します。

# Bitnami applications installed in a prefix URL
#Include '/opt/bitnami/apps/wordpress/conf/httpd-prefix.conf'
#Include '/opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/httpd-prefix.conf'

bitnami-apps-vhosts.confに先ほど設定したファイルをIncldueさせます。 phpmyadminは利用しなければ消しても良いと思います。

# Bitnami applications installed in a Virtual Host
Include '/opt/bitnami/apps/wordpress/conf/httpd-vhosts.conf'
#Include '/opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/httpd-vhosts.conf'
### myapp
Include '/opt/bitnami/apps/myapp/conf/httpd-vhosts.conf'

bitnami apacheを再起動します。

sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache

PHP-FPMの起動

PHP-FPM関連の設定は /opt/bitnami/php/etc下にあります 記述したpool.confを読み込ませます。 具体的には/opt/bitnami/php/etc/php-fpm.confを編集し、 最終行に設定を追加します。

include=/opt/bitnami/apps/myapp/conf/php-fpm/pool.conf

php-fpmとApacheを再起動します。

sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart php-fpm
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache

上手くいけばソケットが作成されていると思います。

/opt/bitnami/php/var/run/myapp.sock

参考

https://community.bitnami.com/t/wp-multisite-on-amazon-lightsail/48393/7

ブログ内で紹介する静的コンテンツを置く場所として && 砂場として && 個人で立てているサーバ代をケチりたくて、このようなことを行いました。 現在Lightsailで小さいインスタンスを利用しており、500円/月〜くらいで運用できるので、 こんなケチくさいことするなら新しいインスタンスを立てるなり、EC2を使うなどした方がよっぽど楽だと思います。以上

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